モロッコ マラケシュのアンサナ・リヤド・コレクションのリヤド・リディンヌ2009/09/18

モロッコ マラケシュのアンサナ・リヤド・コレクションのリヤド・リディンヌ

今日から3日間、お台場の東京ビッグサイトで、旅行業界最大のイベント「世界旅行博2009」|が開催されています。私もさっそく会場へ行き、モロッコ大使館のブースと、モロッコ単独のパンフレットを作っている旅行会社風の旅行社|のブースに、『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』|のチラシを置いていただきました。1人でも多くの皆さまにモロッコの魅力を知っていただきたいと思っております。会場ではモロッコだけでなく、世界各国の観光情報が手に入るほか、楽しいイベントが盛りだくさんですので、連休に東京にいらっしゃる旅行好きの方は、ぜひ会場に足を運んでくださいませ。

では今日も、J-WAVEのホームページ|に掲載の写真について。下から2枚目の中庭の写真です。上記ホームページ内の「BON BOYAGE」の「BACK NUMBER」から2009.9.04.の「モロッコ マラケシュ」をクリックすると番組の内容もご覧いただけます。

この写真は、マラケシュに8軒のリヤドをもつアンサナ・リヤド・コレクション・マラケシュ|のひとつ、リヤド・リディンヌのパティオです。「アンサナ」は、タイに本社があるアンサナ・ホテルズ&リゾーツが2008年にオープンさせました。8軒のリヤドのうち、6軒が徒歩5分以内にあるので、隣のリヤドのレストランやハマムを利用することもできるという利点があります。それぞれのリヤドの客室数が10室にも満たない規模なので、いろいろなリヤドを覗いてみたい、という方にはオススメです。

写真のリヤド・リディンヌは、6軒のリヤドからは徒歩20分ほど離れた場所にあります。白を基調とした内装が特徴で、アンサナカラーと呼ばれる鮮やかなマンダリンオレンジ色のカーテンがアクセントを添えています。やや細長いパティオは、昼と夜とでは雰囲気がガラリと変わり、夜はとてもロマンティックです。朝食は屋上で、夕食は写真のプールサイドでとるのですが、どちらもとてもステキ! 夕食時には、この写真のシーンと同じ光景を眺めながらタジン(モロッコの伝統料理)を食べることができるのです。

この写真を撮るときにもちょっとした苦労がありました。前回のリヤド・エニヤの写真撮影の話しでも触れましたが、もともと数百年前に建てられた古い建物を修復して宿泊施設にしているため、微妙に左右対称ではないんですね。中央手前の壺や、その手前のじゅうたんを動かして調整したものの、最終的には諦めました(笑)。全体の雰囲気が伝わればよしとしました。左右対称でなかったとしても、そのパティオの雰囲気が素晴らしいことには変わりはないわけですから。

http://www.aisha.jp

たかせ藍沙

モロッコ サハラ砂漠メルズーガのベルベル人2009/09/22

サハラ砂漠メルズーガのベルベル人

今日も、J-WAVEのホームページ|に掲載の写真について。一番下の写真です。上記ホームページ内の「BON BOYAGE」の「BACK NUMBER」から2009.9.04.の「モロッコ マラケシュ」をクリックすると番組の内容もご覧いただけます。

サハラ砂漠は、モロッコの旅のハイライトのひとつです。この写真に写っているのは、モロッコ南東部のメルズーガという場所にある大砂丘で出会った、イブラヒムというベルベル人の青年。かなりのイケメンです(笑)。カタコトの英語で、砂漠にネズミがいることや、砂の風紋の説明をしてくれます。

ベルベル人とは、北アフリカのマグレブと呼ばれる地域の先住民族のこと。モロッコでは人口の3割を占めます。街で暮らしている人々もいますが、砂漠に住むベルベル人の民族衣装の特徴は、鮮やかなブルーの色。「ブルーの民」とも呼ばれることもあります。頭に巻いているのは長い布で、砂嵐の時には顔を覆って砂除けにします。

砂漠では、旅行者もベルベル人の住居と同じスタイルのテントに宿泊することができます。砂丘手前のホテルに大きな荷物を置いて、必要最小限のものと水を持って砂漠へと歩を進めるのですが、イブラヒムは、テントまでの2時間弱の間、ずっとラクダの手綱を引いて歩いてくれました。砂が音を吸収してしまうためか、ラクダのサクッサクッという足音以外は何も聞こえません。

途中、砂漠に沈む美しい夕日を眺めながら進み、テントに着く頃には暗くなっています。温かいミルクティーでひと休みしていると、熱々のタジンとモロッコパンが運ばれてきて夕食です。タジンについては、また別に機会に詳しく書きますね。食事が終わると、あとは寝るだけ。

「トイレはどこ?」と聞くと、「エブリウェア、アウトサイド」という応えが! 交替で、懐中電灯片手にテントの外に出かけていくんです!!

砂漠の夜の空は、新月なら流れ星が行き交う満天の星空、満月ならテントの影がくっきりと落とすほど明るい月の光。どちらもステキですが、初めて行ったときの新月の夜は特に印象的でした。南の島で美しい星空をたくさん見てきましたが、空気が乾燥しているからなのか、砂漠のほうが星の数が多く見える気がします。しかも、次々と流れ星が舞うのです。そのうち、空が明るくなるくらいの大きな流れ星が! 思わず声を上げてしまったら、テントの中から他の旅行者の方が驚いて出てきてしまいました(笑)。

翌朝は夜明け前に起きて砂丘に登り、朝日を望みます。砂漠の朝は、朝焼けしないんですね。赤くならずにうす明るくなり、朝日がポッと出てきます。乾燥していて水蒸気がないからなのだとか。

夜も朝も、砂漠でしか見ることができない、忘れがたい光景です。

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たかせ藍沙