パプアニューギニア ワリンディでダイビング2009/11/30

パプアニューギニアに行ってきました。今回の目的はダイビング。パプアニューギニアは初めてだったのですが、ダイバーの友人たちが何度も通っていて、とても気になっていた国でした。

パプアニューギニアというと「秘境」というイメージかあるかもしれませんが、実は、成田からたったの6時間半。ニューギニア航空の直行便で行くことができるんです。ワリンディは、そこから国内線でさらに1時間半という距離の隣の島、ニューブリテン島にあります。成田から夜旅立ち、翌朝にはワリンディに到着することができます。元気があれば、その日の午後から潜ることができるのです。

ワリンディからブログをアップしようと思ったのですが、とにかくインターネット回線が不安定で、到着から3日間はつながりませんでした。その後も、つながったり切れたり。モロッコの砂漠でさえ携帯電話がつながるというのに、ワリンディでは海外携帯も圏外。電話とファックスで連絡を取るつもりでいないと大変なことになります。

ということで、このブログは帰りの機内で書いています。

ワリンディでの素晴らしい体験はまたも忘れることのできない貴重な思い出となりました。サンゴ礁は世界有数の美しさでした。

1997年、チリ沖で発生した大規模なエルニーニョ現象の影響で世界的に海水温が上昇し、暑さに弱いサンゴが大きなダメージを受けました。アジア、インド洋、世界最大のサンゴ礁があるグレートバリアリーフなど、その被害は地球規模でした。海水温が2~3度上昇するだけで、サンゴ礁は死滅してしまうのです。ところが、パプアニューギニアはもともと海水温がたかく、サンゴが水温上昇に対して耐性があったとのこと。生き生きと群生するサンゴ礁に乱舞する海の生き物たち。それはそれは素晴らしい海でした!

そして、私が大好きな、「光モノ」の魚の群れ、バラクーダ、ギンガメアジ、ツムブリなどが次々と現れるのです。バラクーダがトルネード状に泳ぐ美しい群舞を久しぶりに見ました。イソマグロやロウニンアジも悠然と目の前を通り過ぎます。サンゴの隙間に目をやると、映画『ファインディング・ニモ』で人気者となったクマノミや、エビやカニなど、小さな生き物たちがた~くさん! 水温が温かいので寒くなることもなく、本当に幸せなダイビングでした。

ダイビングの回数は、タンクの本数ということで、「本」で数えます。ワリンディでは、午前中に2本、船の上でランチをとり、午後にもう1本潜りました。今回同行したグループは上級者ばかりで空気の消費が少ないダイバーばかり。通常は40~50分くらいのダイビングが、長いときには1時間半。船でリゾートに戻るのは夕方です。

パプアニューギニアのダイビングポイントとしては、マダンも知られていますが、マダンはより大物が多く、ワリンディは大物、サンゴ礁、小さな生き物と3拍子揃った海なのだとか。両方の海でダイビングガイドをしていた地元のダイバーが教えてくれました。

パプアニューギニアに通って、毎回違う場所で潜るのも楽しいですね。通う価値のある海です。世界の海で潜ってきた私が太鼓判を押します!

写真は、スーザンズ・リーフというダイビングポイントの水深23mで、ダイビングガイドの恵子さんに見せていただいたピグミーシーホース。体長が1cmくらいしかないタツノオトシゴの仲間です。ものすごく拡大してみました。かわいい!

http://www.aisha.jp

たかせ藍沙